物語のあらすじ
業績不振のなか、マーケティング部の松田理子は、新規プロジェクトのメンバーに抜擢されますが、プロジェクトの目的は曖昧で、上司は昼行灯と呼ばれる頼りない部長。招集されたメンバーも変わり者ばかりで、チームは暗礁に乗り上げてしまいます。会社は一体、何をしようとしているのか?チームはどうなってしまうのか?会社売却とリストラの話が進むなか、会社の運命を託されたチームが、最強組織へと変貌していく成長の物語です。
「学習する組織」だけが生き残る
日本の企業では、今でもまだ、「人はそう簡単に変わるはずがない」と断言する経営者が多いのが現状です。このような経営者は”未来破壊型経営者”と呼んでもよく、もし、あなたの会社の経営者がこのような発言をしているなら、早々に転職を考えた方がいいでしょう。
理由は大きく分けて二つあります。一つは、今日、世の中の変化に適応できないということは企業の死を意味します。つまり、その企業にいても長い将来は望めないということです。そしてもう一つは、変わらない企業文化に長く身をおくと、次第にあなた自身が硬直化し、新しい環境に適応できない人間になってしまうからです。企業が倒産し、転職しようと思った時には、受け入れ先がなくなってしまう―自ら学ぶことをしない硬直化した人材はこれからの未来創造型企業では必要とされなくなっていくからです。
「学習する組織」の仲間になろう
日本の企業にとって経営環境はますます益々厳しくなってきています。サブプライムローンによる米国経済の失速、原油の高騰、中国やインドの経済成長、温暖化などの地球環境の様々な変化・・・例をあげればきりがありません。このような複雑に絡み合った地球規模の変化に対して、どのように学習し、行動し、問題を解決しながら適応していけばいいのか?チーム・ダーウィンが直面した問題は架空の世界の話ではありますが、いつなんどき、似たような状況があなたの身に降りかかってくるかもしれません。
「学習する組織」の魅力、その一員になることの面白さや醍醐味を一人でも多くの方々と共有し、「学習する組織」を目指す仲間をたくさん増やしたいという思いで書きました。「理子ノート」は「学習する組織」作りを始める方へのヒント集となっています。ぜひ、あなたの周りで「学習する組織」作りを実践してみてください。ご不明な点がある方はこちらまでメールをください。