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2010年ABS講義概要

アントレプレナーの帽子をかぶり、アントレプレナーを疑似体験してもらうことを狙いとしています。チーム学習によるビジネステーマコンテストでは、ビジネスアイディアとその具現化のシナリオプランニングに焦点を当て、アントレプレナーとしての価値創造的思考を疑似体験します。授業では、そのために必要な理論や知識を学び、今年から、BOP(Base of Pyramid)や社会起業家の事例や理論を授業領域に含め、新しい社会ニーズと起業の可能性について考察します。
 

【アントレプレナーシップ講義スケジュール 全13回】
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【講義内容】

  • 第1回 「イントロダクション」 アントレプレナーシップを学ぶということ
アントレプレナーシップの講義では、アントレプレナーの視点で、ビジネススクールのナレッジを活用することを目指しています。そのために、アントレプレナーの情報の使い方と発想(ひらめき)&思考プロセスを身に付けてもらうことを狙いとしてます。
 
  • 第2回 「起業の始まり」 ビジネスアイディアを創造する
あなたが興味・関心を持ち、自分の力を発揮できる分野でビジネスのアイディアを考えてみましょう。あなたが選んだビジネステーマはどのような新しい価値を提供していますか。既存製品の何を変えていますか。市場のニーズはあるでしょうか。ビジネスの成功事例をいくつか学び、自分の選んだビジネステーマを評価してみましょう。
 
  • 第3回 「ビジネスプラン&ビジネスモデル」 ビジネスアイディアを具現化する
ご自分の選んだビジネステーマをクラスで共有し、環境分析を行いましょう。通常、アントレプレナーは、マクロ分析、市場分析、業界分析、競合分析、自己分析の5つの視点から環境分析を行います。あなたが新規に参入しようとしているビジネスの現状を調べ、ビジネス成功のために重要な調査項目を見つけましょう。次に、①ビジネスに参画するメンバー、②チャンスの有無、③環境状況、④リスクとリワード、という視点から、具体的なビジネスプランとビジネスモデルを描いてみましょう。
 
  • 第4回 「学習するアントレプレナー」 学習のための5つのディスプリンを活用する 
ビジネステーマコンテスト(第8回講義)に向けて、各グループごとにビジネステーマを決めましょう。まずは、各自がビジネステーマを一つ選び、概要をまとめ、その後に、全員でテーマを共有します。その中から一つのテーマに絞り込むか、複数のアイディアを統合し新たなテーマを創造します。また、学習するアントレプレナーになるために、学習のための5つのディスプリンやシステム思考を学びましょう。
 
  • 第5回 「起業をとりまく風景(資金調達を中心に)」 ゲストスピーカー:レオス・キャピタルワークス株式会社 CIO(最高運用責任者) : 藤野英人 氏
実際に起業された方をゲストスピーカーとしてお招きし、お話しいただきます。本日のゲストは、レオス・キャピタルワークス株式会社の藤野氏です。レオス・キャピタルワークス株式会社(レオス)は、2003年に設立された資産運用会社です。経営理念は「(全てはお客さまと社会のために)「資本市場を通じて社会に貢献します」です。
 
  • 第6回 「資金調達: 創業期の資金調達について学ぶ」 ゲストスピーカー:株式会社ジャフコ 伊藤毅氏、木村剛氏
本日のゲストは、株式会社ジャフコ 第三投資運用本部 産学連携投資運用部の伊藤氏と木村氏 です。株式会社ジャフコは、将来の日本を牽引していくようなチャレンジ精神旺盛な企業を、全力で応援するという使命を掲げています。第三投資運用本部では、大学発ベンチャーへの投資活動及び、産学連携投資運用部の運営に従事しています。本日は創業期の資金調達を中心にお話しいただきます。
 
  • 第7回 「ケーススタディ1:Ingvar Kamprad and IKEA」 ケーススタディにより起業を疑似体験する
本日は、 Ingvar Kamprad and IKEA というハーバードのケースを用いて起業を疑似体験していただきます。まず、各自に担当箇所のサマリーを発表ししていただき、IKEAの企業活動について学びます。内容を把握した後、IKEAの国内・国際化戦略、組織力、組織の価値観とビジョン、未来へのアクションプランについてのディスカッションを行います。
 
  • 第8回 「アントレプレナーの思考」 アントレプレナーとして戦略を考える
アントレプレナーは、調査とセールスを同時に実現する、問題を発見したら直ちに解決策を探す等、スピードと機敏さが要求されます。また、アントレプレナーは、ゴールは正確か?⇒戦略は正しいか?⇒戦略は実現可能か?という思考プロセスで考えます。うまく行かない場合は常に一つ前に遡って、どこに欠陥があるか考えます。本日は、宿題としていたビジネステーマコンテストのテーマをグループごとに発表していただきます。
 
  • 第9回 「ケーススタディ2:Frank Addante」 理論と実践を融合させる
ケーススタディ2では、起業家Frank Addanteについて学びます。Frankはなぜ起業したのか?Frankが立ち上げたそれぞれのベンチャー企業で雇った社員のタイプと企業規模の関係とその理由、Frankの行った社員に対するインセンティブなどについて学びます。
 
  • 第10回 「社会起業家」 社会起業家の事例に学ぶ
社会の課題を、起業という手段を使って解決する「社会起業家」について学びます。社会起業家の父と呼ばれるAshoka財団のビル・ドレイトン氏を始め、グラミン銀行のムハメド・ユヌス氏、教育機会の均等を目指すティーチ・フォア・アメリカ、ビルゲイツ財団についても学びます。日本でも「世界を変える社会起業家100」にも数人の日本人社会起業家が選出されています。
 
  • 第11回 「起業家と社会起業家」 起業家と社会起業家の成功要因を学ぶ
起業家と社会起業家の違いについて学びます。起業家は、どの程度の利益や報酬により実績を計るのに対し、社会起業家は、社会にどれだけの強い効果を与えたかを成功の尺度にしています。かつての資本主義社会では、消費者が主役であり、企業と個人のWin-Winのみが問題とされましたが、2008年ごろから、企業と個人のWin-Winに加えて地球の未来と人類の未来を考慮に入れる必要が出てきました。キーワードは、「自分の成功のためではなく、他社の成功のために頑張る」です。ビジネス起業家も社会起業家の視点から学ぶ時に来ています。
 
  • 第12回 「ビジネステーマコンテスト発表」:各チームの成果を発表する
各グループにビジネステーマコンテストの結果を発表していただきます。発表の結果をグループごとに評価シートに記入していただきます。評価の観点は1)ビジネスアイディア、2)ビジネステーマ、3)ビジネス上の魅力、4)発表者のパーソナリティとの関係です。
 
  • 第13回 「ビジネステーマコンテスト総括」:各チームの成果を振り返る
ビジネステーマコンテストの結果を発表します。各チームの成果とこれまでの講義をふりかえりましょう。
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