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知的な未来をつくる「五つの心」

知的な未来をつくる「五つの心」は、マルチプルインテリジェンスの提唱者であり、プロジェクトゼロやグッドワークの研究をリードするハーバード教育大学院のハワード・ガードナー教授から頂戴した答えです。ガードナー氏は心理学者として数十年間、心の発達や形成のプロセスについて研究し続けた結果、これからの時代を有意義に生きようとする人々には以下の「5つの心」が必要であるという結論に達しました。

自己の利益だけを追うのではなく、その仕事の本当の中枢を支えようとする働き手をどのように育てるか。自分たちの住む社会、そして子孫に譲り渡す地球について情熱的に考えられる市民をどのように育成するか。こういった問題を考える時には、以下の5つの心を養うことが重要です。

熟練した心
主要な学問や職業に必要とされる思考方法を使いこなす心。人はこの心によって入念に物事に取り組み、着実に向上する。正規の教育を終えてからもそれを継続する。

統合する心
大量の情報のなかから重要なものを選び出し、自己と他者双方が役立てられる形にまとめていく心。

創造する心
既存の知識や「統合体」を超えて、新しい課題や解決策を示し、既存の分野を広げたり新分野を開拓したりする心。「創造」は、一つ以上の既存の学問のうえに成り立つ。その質や的確さは、しかるべき「社会分野」のなかで判断されなくてはならない。

尊敬する心
個人や集団のあいだの差異に共感して、建設的に対応する心。色合いの違う人々との共同作業を求める。たんなる「寛容さ」や「政治的な正しさ」を超えた心でもある。

倫理的な心
働き手として、また市民としてのみずからの役割の特徴を、抽象化してとらえる 心。そのように概念の世界で考えたことを活動の指針にする。そして「よき仕事」と「よき市民」という概念を具現化しようとする。

知的な未来をつくる「五つの心」/著 ハワード・ガードナー より引用

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