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2010.5.10
教育の未来
マルチプルインテリジェンス
マルチプルインテリジェンスとは、1983年に、合衆国ハーバード大学の教授、ハワード・ガードナーが提唱し、現在世界で広く認知されつつある理論です。知能を20世紀のIQテストに基づく知能観では測ることのできない複雑で複合的な力、常に変容・発達可能な力と捉えています。
ガードナー博士は人間の潜在的な能力を測るものとして以下の8つの知能を上げています。
- 言語的知能 Linguistic intelligence (word smart)
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数学的・論理的知能 Logical-mathematical intelligence
(number/reasoning smart) - 空間的・視覚的知能 Spatial intelligence (picture smart)
- 身体的・運動的知能 Bodily-Kinesthetic Intelligence(body smart)
- リズム・音楽的知能 Musical intelligence (music smart)
- 対人関係の知能 Interpersonal intelligence (people smart)
- 内観の知能 Intrapersonal Intelligence (self smart)
- 自然・環境の知能 Natural-Environmental intelligence (nature smart)
人間は誰でもこの8つの知能を持って生まれ、どの知能が強いか弱いかという“程度”と“組み合わせ”が一人ひとりの「個性」になります。
【学校教育への応用】
- 伝統的な学校教育では、ガードナー氏がいう「言語的知能」と「数学的論理的知能」が学ぶことして、また達成目標として強調されてきました。今までの人間社会がこの2つの能力を職業との関連で要求してきた、というのがその大きな理由です。
- 学校教育の現場で、アーティスト、建築家、音楽家、自然愛好家、デザイナー、ダンサー、セラピスト、起業家などの「言語的知能」と「数学的論理的知能」以外の才能を持つ子供たちも同様に注目され、評価されるべきであると考えられるようになりました。
- カナダ、アメリカ、オーストラリアではマルチプルインテリジェンス理論をベースにした教育実践が進められていますが、日本での認知度は、まだまだ低いです。このマルチプルインテリジェンス理論をベースにした実践を進めていくことで、日本の教育をめぐる現状が少しでも改善できるでしょう。
- 同じことを学ぶとしても、個々の知能の特性や傾向によって、アプローチの仕方が、異なる、という事を意識することが、教師にとっても学習者にとっても有益となります。
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教師が学習プログラムを作成する時に、「この活動は、….の知能を使うことを要求、又は、刺激している。」と意識することや、一つの学習プログラムを見渡す時に「できるだけ多くの子供たちに、得意分野を活かせる場面や満足感を与えるために、8つの知能の偏りがないようにいろいろな知能を使わせよう」と、意識することが、子供一人ひとりをきめ細かに見ることにつながります。
【8つの知能を意識して教える】